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Guillaume Musso : Un Appartement à Paris

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ギョームミュソのUn Apparemment à Paris を読み終えました。536ページ

 

前作のLa Fille de Blooklyn のようなイヤミス系です。(2年前にLa Fille de Blooklynを読了しました。こちらは今では日本語に翻訳されて出版されています。)

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「パリのアパートメント」なんてちょっと素敵なタイトルな感じですが、凶悪な殺人事件が絡むミステリーでした。

 

ブルックリンの少女の時も監禁されるシーンが出てくるのですが、こちらはさらに気持ち悪く、かなり後味の悪い事件が描かれています。

 

物語は、L’appel de l’ange の主人公の元刑事Madelineと人気劇本作家のGasperdがパリの素敵なアパートメントをダブルブッキングしたところから話は始まります。このアパートは、有名なSean Lorenzというアーティストのアトリエ兼住居でしたが、Seanは死亡していました。

 

Seanのアパートには彼の元妻Pénélope とその息子Julianのポートレイトが沢山飾ってありました。Julianは誘拐殺人事件によって死亡、Seanが残したという3枚の未発見の絵画を2人は一緒に探すことになり…

 

この本のテーマになっているのは、親子愛です。親に愛されず心が変質して行く子供、子を失い絶望にくれる、我が子を渇望する気持ち、等などが事件を通して描かれています。

 

ブルックリンの少女が好きだった方は、きっと引き込まれるかもしてません。ただ以前のMussoのように軽く読める小説というよりむしろ、かなり読み味は重くなっています。

 

Mussoの次の小説、La jeune fille et la nuitも購入しましたので、こちらも次によんでみたいと思います。