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ギョーム ミュッソのCentral Park、初めはサスペンス、途中驚きの急展開が!

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ギョームミュッソのCentral Parkを読了しました。400ページを超える作品で、10日くらいかかりましたが、最後は一気に読んでしまいました。というのも、後半部で思いもよらないどんでん返しがあり。。。このラストは、サスペンス好きには物足らない”おち”で、最後はロマンス風に終わってしまって、私的にはちょっと物足らない感じでした。でも、まあ、なかなか楽しめました。

 

 ======あらすじ=====

パリで殺人課の警察として働くアリス。昨日は学生時代の友人とパリで飲みすぎて、途中から記憶を失ってしまった。目覚めると公園にいた!しかも、手錠で知らない男の人と繋がれている。。。ここはパリの公園なのか?服には血が付いていて、手には番号が書いてあり、ポケットには自分のものではない銃がある!繋がれている男性の名前はガブリエル。ジャズマンで、昨夜はダブリンでコンサートだったらしい。あり得ない!ここはパリなのに!

しかし、彼らがいるところは、なんとNYのセントラルパークだった!

その後、2人は携帯や車を盗み、パリの同僚のSeymourの助けを借りて、手錠を外す。手に刻まれた暗号で、アタッシュケースを手に入れる。中には注射器が入っていた。アリスは玩具キットでシリンジに付いた指紋を割り出し、それがパリの連続殺人鬼であるVaughnのものであることが判明する。

アリスには以前Paulという夫がおり、あと1ヶ月で生まれる男の子がいた。産休に入ってすぐ、アリスはVaughnの居所を突き止める。常にチーム行動という警察の掟を破り、1人でVaughnのアパートに乗り込む。逆にアリスはVaughnから攻撃を受け、ナイフで何回も下腹を刺さされ、胎児は死んでしまう。知らせを聞いたPaulは、病院に向かう途中、交通事故で死んでしまう。

その後、Seymourからの知らせで、ガブリエルがジャズマンでないことが判明。実は彼はFBI捜査官で、Vaughnを追っているという。Vaughnはアメリカでも連続殺人を起こしているというのだ。しかし、アリスはそれを否定した。なぜなら、アリスは父からすでにリベンジとしてVaughnを葬ったと聞いていたからだ。

FBIのつてで、アリスの服についている血痕のDNAをしらべると、Caleb Dunnのものであることがわかった。そこで、2人はCalebの住処と職場に向かう。Calebの家の扉にはなんとアリスが大切に財布にしまっていた写真が、杭で打ちつけられていた。その後、2人はCalebの職場であるSebago Cottage Hospitalへ向かう。

アリスは自分の鎖骨したに小さなチップが埋められていることに気づく。これは何なのか?昨日の晩埋められたような傷がない。。。

===ネタバレ1===

その途中、ガレージに寄る。そこのレストランで、アリスはガブリエルの親指にクロスの傷があることを見つける。以前シリンジについていた指紋、つまりVaughnのものであることが分かってしまう。。。ガブリエルはVaughnだった!

その後2人はSebago Cottage Hospitalに到着する。アリスはそこでガブリエルをナイフで攻撃する。アリスは、Seymourが捕まらないので他の同僚に電話する。彼はアリスが3ヶ月前から病欠していたこと。今日の日付が10月15日であることを言う。しかし、病院に書いてある日付が10月15日となっているのに動揺する。今日は10月8日なのに。。。ガブリエルはアリスのバッグに入っていたシリンジをアリスに打って応酬する。

 

===ネタバレ2===

薄れゆく意識の中で、アリスは以前の記憶を取り戻す。アリスは3ヶ月前に記憶障害があって、仕事を休職していた。検査の結果、若年性アルツハイマーであった。Seymourはアメリカのアルツハイマーで有名な病院、Sebago Cottage Hospitalへ治療のためアリスを送り込んでいた。アリスは自分の病気を認められずに、記憶のペースメーカー埋め込みの手術を受けた後、ニューヨークへ逃げる。毎朝起床時に3ヶ月間の記憶は失われていて、パリで飲み明かした次の日という意識しかない。

ガブリエルは実はSebago Cottage Hospitalの有名な医師だった。アリスを助けるため、Seymourなどを巻き込み、一大芝居を打っていたのだ。

ガブリエルと今後の治療について話し合うも、アリスは生きる希望を失ってしまう。若年性アルツハイマーなんて。。。治療法もないのに、自分を失いながら、生きていくことなんてできない。銃で自殺しようとした時にポールと男の子が目の前に現れる。ママ一緒に行こう。。。引き金を引こうとした時、ガブリエルからの電話を受ける。一緒に治療を頑張っていこう、そして愛していると。。。

その後、アリスはアルツハイマーと生きていく。ガブリエルとの日々、子供も生まれ、点々とした記憶と共に。。。

 

=====

途中まではサスペンス、その後ロマンスでしたね。。。アルツハイマーでも愛している!そして子供も生まれるなんて!最後は、韓国の「私の頭の中の消しゴム」でした。話のオチが韓流っぽくて、やはり韓国人がギョームミュッソ好きというのがわかる気がします。

日本でこんな連続ドラマがあったら、後半のオチになんで!というクレームも結構ありそうな感じがしますね。amazonフランスでも評価は満点がほとんどだったので、こういった展開がフランス人は好きなのかもしれません。日本人では、サスペンスやミステリーは、理論詰めのきっちりしたセオリーが好きな傾向があるのかな?とも思いますが、たまにはこういうエンディングも面白いかも。

最新のLa fille de Broklinはすごく人気があるようですね。読んでみたいけど、文庫本ができるまで待とうかな?なんて思っています。