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Marc Levyのサスペンス。Si c'était à refaire

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Marc Levy の Si C'était à refaire を読みました。久々の読書です。Delfテストを受けていたので、読書から遠ざかってましたので、読書に取りかかるのが、辛かったです。brocheで読んだので、トータル410ページでした。

 

以前読んだ、Le sentiment plus fort que la peurの前の作品で、こちらにもニューヨークタイムズの記者のアンドリュー スティルマンが出てきます。Le sentiment〜の最初に、アンドリューが生き返った記述があるのですが、その通りこの本の最後にアンドリューは死んでしまいます。

 

本の最初の1/4くらいのところで、アンドリューは何者かに殺されてしまいますが、そこから3ヶ月前にいきなりタイムスリップし、その3ヶ月間を、彼を殺した犯人探しと、彼が取り組んでいるアルゼンチンの独裁時代の記事の取材に明け暮れる日々が描かれています。それと、幼なじみで偶然ニューヨークで再会したヴァレリーとのすとも。

 

マークレーヴィなので読みやすいのですが、いきなり過去に飛んだり、いきなり2週間がすぎてたり、仕立て屋の親父が彼のタイムスリップを知ってたり…突飛のないストーリー展開です。

さらにアンドリューが取材した、中国孤児の記事や、アルゼンチンの記事は、その内容のあまりにも残酷な記述に、読んでいて暗い気持ちになります。また、アンドリューの元に忍び寄る死の影や、犯人が近くにいるのではという切迫した気持ちをひしひしと感じ、まさに悪夢を見そうになります...

 

この本の中に、Si c'était vrai に出てくる引退した刑事が出てきます。ローランスとアーサーに子供が生まれ、家族のような付き合いが続いているという、人気小説の続きの話が少しだけ出てきます。

 

最後は結末が気になって仕方がなく、一気に読み終わり、2週間で読了です。