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チベットと日本を舞台にしたフランスの漫画

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はじめてフランスの漫画に挑戦してみました。家に旦那さんの漫画がたくさんあったのだけど、ほとんどはシリーズもので、ハードボイルド系だったりアステリックスだったり、あまり興味のないものが多かったのですが、その中で「ATSUKO」という日本人女性の名前がタイトルの漫画を発見!早速読んでみました。

 

所々に俳句が出てきて、面白かった。

Qu’il est beau le corbeau d’ordinaire si haïssable ce matin de neige.

ひごろ憎きからすも雪の朝(あした)かな

 

Un cerf-volant a la meme place dans le ciel d’hier.

凧(いかのぼり)きのふの空の有どころ

 

Sous un pot rempli d’azalées, une femme émiettant de la morue sèche.

つゝじいけて其陰に干鱈さく女

 

あらすじ====

舞台はチベット。主人公のジョナサンは、自分の家のベランダにあつこという日本人の女性が立っているのを見る。あつこは元ここに住んでいたヒサを探しているという。ヒサはチベットブッダの8本の聖髪伝説について調べていた。その後、日本に帰り、結婚式の前日に姿を消し、2年後の関東大震災時に死体で見つかったという。

その後ジョナサンは”ヒサの日記”と”髪の毛”を見つけ、あつこを訪ねて東京をへて高山へ行く。高山では狐のお化けが出るという。ヒサにはビルマでランドハーストという宣教師の恋人がいた。

その後、ジョナサンは誰かに弓矢で狙われ、谷の下に落ちてしまう。そこで、ランドハーストの死体を見つける。ジョナサンを狙っていたのは、実は死んだと思われていたヒサだった。ヒサはランドハーストと(ヒサのお見合い結婚式)前日に再会し、隠れて2人で住んでいた。ヒサが流産した時にランドハーストは薬を探しにいったまま戻らなかった。ヒサはランドハーストが逃げたと思い、ジョナサンを彼と勘違いし、殺そうとしていたのだ。

その後、ヒサは50年以上ぶりに親戚に会いに行く。あつこは前の彼氏とよりを戻し、ジョナサンとさよなら。

 

ミステリーっぽい内容だったが、漫画なので短くて、話に広がりはなかったけど、まあまあ楽しめました。